新譜

 

newアルバムが発売されれば自分の中の何かが治まるような気がしていた、漠然と。。まさに救世主だなと、ありがたいなと、待ってる間がとても幸せで、新曲をドバッと浴びせられる瞬間を想像してはワクワクドキドキを楽しんでいた。

こんな世の中になってしまってみんなが不安を抱えてピリピリしている中、米津玄師はどんな想いでどんな考え方をして、それをどれだけの集中力で創作意欲へと押し上げて曲に落とし込んだのか、『出ます』とお知らせ受けた時には衝撃と喜びでやっぱりとんでもない人だなと感動したし、コロナ禍での初期状態を先ずアルバム作品として残すなんて芸術家以外の何者でもないじゃんかって、、、最高。

だって、もしかしたらめちゃくちゃ病んでるのではないかとか心配してたよー、ライブツアー中断、新曲発表延期、創作意欲奪われて廃人のように酒浸りの日々を送ってんじゃないのかなって、まじで、いやまじで。。(後にこの期間、酒浸りなのは私のほうだったと知ることになって、いやもう乾杯&完敗、笑)

【自分にできることは音楽を作る事しかない】

もう、その一言で十分だよ。。

まんまの『STRAY SHEEP』、美しさと繊細さがこれまで以上に露わになっていて恐れ多くて、無邪気に喜べない自分が相変わらずいる。

こんなにポップな問題作ってある?誰かが言う最高傑作かどうかは5年、10年くらいしないとわからない。。

コロナ禍初期の最高問題傑作誕生、その発売から3週間が過ぎても私は何一つ掴めていない。。

目の前にあるのに、手の中にあるのに、するっするっと、しゃなりと空を掴まされているようで虚しくなったりする。

でも、それでも自分の中の何かは治ったと思うのが不思議、何かは確実に埋めてくれたんだけど、また別の新たな何かが暗く開き始めているような気もして、えー、やっぱりこれ呪い?

米津玄師が久々に出したアルバムを3週間聴いたくらいでわかるはずもない、手が届かない、近寄れなくて悲しい、それだけ。。

なのに向こうからは心をがっつり掴んでくる、この一方通行な感じがなんだかとても切ない、よくわからない、でも幸せ。。

これで終わりではない、終わりではないと毎日自分に言い聞かせている。。

やっぱめっちゃ問題作だなこれ、、けんし‼︎‼︎‼︎