優しい人

 

頼んでおいた2冊が届いた土曜日の午前中。。とりあえず一度、ぎゅっと抱きしめて『ありがてぇなぁ本当によぉ』と音楽さんたちに感謝してから、ぱらぱらぱらっっと紙とインクの匂いを嗅ぐ深呼吸、裁断の厚さと角を見て触りザワザワ感を楽しむ、クセだな、つか変態、笑笑。

(2冊の写真は後ほど)

いやちょっとこれ、表紙の色味と紙質もビニールカバーを付けたいくらいに素敵。。だけどそういう事じゃねぇ、次のページはバスっとめくるし、じっとしていないページはバンっと叩くし、とにかくギュっと開く、見開き限界までギュっと開くので、丁寧に扱うなんてわたしには無理なんすよ。。

今日はトータルで5時間くらい弾いてた。ピアノの置いてある長女の部屋にはエアコンが無いので、扇風機をガンガンで。お水飲みながら首から下は汗が止まらない、あぁでも楽しくてたまらない、ほっといたら三日三晩弾き続けてしまうだろう。。主婦なので合間にご飯作ったり、お風呂掃除したり、もちろん休憩しますけど常に頭の中は🎹米津玄師の作り出した世界に支配されている状態がつづく。。

自分の頭で思っていた音と違うところも多々あるけれど、印象は様々なわけなんだからそこが面白いなーって。つーかピアノ楽譜として作ってやろうっていう姿勢が半端なく伝わってきて愛を感じるし、気持ちはわかるけど絶対に弾けないよってところも書かれていて、難し過ぎて泣ける。。ま、そこも含めて愛だなと、ありがてぇありがてぇ、逆に申し訳ねぇ、、ものすごい楽譜が出来上がった。。すっっごいわ。。

全曲の触りを弾いてみて、自分にしっくりとくるとろからさらに弾いてみる。何曲かがひっかかり、その曲は何とか最後まで弾いてみた、今日は5曲くらいだったのかなぁ。

改めて馬と鹿のメロディに武者振るい、けんしパプリカのイントロの気持ち良さとジャズ感、ゆめくいしょうじょの嬉しさと少しの違和感、カナリヤのサビに坂東さんバージョンきたよ、うそだろ、助けて坂東さーーんっ。

いやでもまじで、優しい人、このピアノの熱の持って行き方って何?弾いていてめちゃくちゃ気持ちいいんだけれど(まだ2割くらいでも)最近、この曲の表現したい事ってなんなんだろうかって考える時もあって、それこそミラーボールそのもののような曲で、跳ね返されて、照り返されて、眩しくて、、はっきり言って見たくは無い部分だからこそ見ろと、優しい人という下品さを俺は見ているからなと。眩しくて見えないだなんてごまかすんじゃねぇ、俺は見ているし、おまえも見ている、優しく正しく綺麗になりたいじゃなくて本質を見ろよと??

メロディが極上すぎて参ってしまうが、米津玄師が俺も人間なんですと叫んでいるような曲、美しさと醜さのバランスをも音楽にしてしまう力、遠くまで届くようにと考えられたような表現、ピアノ、そしてこれがやっぱり美しい曲なんです。