夏の日に起きた全て〜その2

 

思い出したこのキャンプのメインイベント、

【ウミガメの保護】を目的とした、赤ちゃんウミガメの放流。。アカウミガメかアオウミガメかどっちか忘れてしまったんだけど、毎年沢山のウミガメが父島の砂浜に上陸して産卵をする。でも年々数が減っているため、その保護活動をしている人たちも来ていて、かなり真面目に勉強をしたような、今思えば、小5の私はウミガメと自然にとても興味を持っていたのに、ごめん、直接繋がらなかったなー。。でも自分の海に対する接し方とかの基盤は確かにこの時に出来上がったと思っていて、【母なる海】今でも全く同じ気持ちでいる。有難い経験。

話は戻り、キャンプ地は海に近い野原の様な場所。何もないのでまずはみんなでトイレを作る、衝撃。大人たちのやり方を真似て深く掘る(ほぼ砂地)踏み板を、跨ぐように2枚敷く、シンプル。板で四面囲んで個室に、それを三棟くらい並べて作ったかな。最初は躊躇したけど、もうそこしか無いので結構慣れるもんなんだよね。一度だけ、夜にそのトイレに入ったら、見たこともない大きさのヒキガエル(ジャングルサイズ)が中に居て大パニックで叫んだのは覚えてる。。

お風呂は、シャワーだったのかな、ほとんど記憶にない。石鹸とかない、今では耐えられないが、毎日綺麗な海に入っていたし、サバイバルだしで麻痺してたのかなー。子供たくましいっ。キャンプは班ごとに小さな普通のテントで、寝袋で寝る、けど毎晩土砂降りのスコールがきてテントの中もびしょ濡れ、寝袋も悲惨な感じ、で、暑いから寝ている間に自分の身体を掻いてるみたいで、朝起きると、爪の中に垢が入ってる!毎朝なんで爪が黒くなるんだろうってわかんなかったけど、気づいた時にはもう笑うしかない、そんなカオスなテント生活。朝ごはんと昼ごはんは自炊(時々カップラーメンが支給され、使うタイミングは任される、笑)、日中は海とジャングル探検で遠出するので(班ごとに動く)、それぞれテントの前で火を起こして飯盒でお米を炊いて、しかもお昼のお弁当🍙の分も朝作るという忙しさ。鍛えられるわー。

日中は大概が情報収集と、目につくわからないものを調べるという、自然相手に果てしない研究。探究?なんか暇とかつまんないとか1ミリも思わなかった、とにかく南の島の綺麗な海と見たこともない生物に毎日大興奮で向き合った。アフリカマイマイという巨大なカタツムリが道端にゴロゴロといる、葉っぱがでかい、海が眩しい、所々舗装のされてる道路、でも全く人がいない。自然しかない、うるさい親もいない、自分たちで決めて、自分たちで1日を終わらせる、この世の幸せってこういう事なのかもしれないなと、絶対にまたこの父島に来たいと思いながら13泊は過ぎていった。。

ざっと35年程昔の、曖昧な記憶の中のオハナシ。。

とにかく【得るもの】が多過ぎて、言葉にならない部分もあるし、言葉にしたくない、閉じ込めたい気持ちみたいなものも大きい。もったいなくて。

同じ班の小6の女の子とすごく仲良くなって、2年くらい文通してたなー。やっぱり東京の子で、その時に【中学受験】という言葉と意味を教えてもらって、自分の田舎加減に驚愕したというか本気のカルチャーショックを受けて、、人生初の格差というか、大人の一歩というか、わーー、父島に帰りてーよー、そうすればみんな一緒じゃんって複雑な気持ちになったなー。

抗うってなんだろうな?

えーと、後は、最後に【海獣の子供】で印象深かったことをひとつ。アングラードがジムに、言葉を使うか使わないかで、見えるものが違うんだと言ってたこと。この部分、もしかして、セリフ読まずに読んでもこのマンガ成り立つようになってるのかな?って少し思って、2回目はそうしてみようとちょっとワクワクしてる。

絵の力がすごい、よねよね、ありがとう。。

じゃ、明日は運動会なので早めに寝ます(お弁当&応援要員)。ええ、もちろん、そう、やっぱり、うちの子も【馬と鹿】で組体操よっ!!!!!!!!!!!!!! 響きわたるっ!!!!!!!!!!!!!!