海と空

 

原作は読んだこと無いけど、すごく読みたい。

映画に出てくる男の子2人が海と空、でも表してるのは海と宇宙、宇宙にしちゃうと広すぎて漠然と怖くなってついて行けなくなるから空にしたのかな?空でもわたし必死だけど(笑)

【14歳の夏の日に起きたすべてが、無限に広がって繋がっていく。。】

もう、感想をタラタラと書くしかないと思って、この映画ネタバレとかないし、そもそもネタがないので、観るしかないので。

きっと私が年を重ねたせいで、無駄についた知識と防御力、あぁこれはあれだなと、周りからグルっと一周して範囲を固めてしまうクセがあるのね(老いたー)、捨てろと、リミットを外せと言われてるような、そんな映画。その無意識のクセのせいで混乱してるんだなと。狭い世界で周りから見ていては無理だ、話にならん。

頭の凝り固まった大人向けの、厳しくも優しい映画、本当に観て良かったと手を合わせたいくらいの感覚を味わう、世界は美しいと、わかったような気でいるなよと、油断するなと。

14歳の女の子のひと夏、その感覚を取り戻せたらこれ程の混乱は起きなかったし、こんなにも切なくならなかったのかな。自分をしっかり持って中心に置いて、しかも俯瞰でも見る、昔は出来てたと思う、思い出せよーーっ!!くそーーっ!よねライブ行かなきゃ無理かっ!?

一緒に観たうちの子たち、10歳の息子はすんなり?受け止めて「良かった〜」の一言、すげーなその素直さ。18歳の娘は「こんなアニメの表現は初めて見た、すごい、ちょっと難しいけどきれいだからいいと思う、天気の子も気になるなー」(でも今はマーベルにどハマりで次はキャプテンアメリカを観るんだろー、つきあってくれてありがとさん)

とさらりと観こなして、取り込んで、普通に生きてる(笑)若いっていいなー、時間が無限にあると思ってるなー、あぁ、自分の頭をカチ割りたい!すっげー固くて割るの大変だろうなー。もううちの子たちというか、今の子たちってネットでリミットが外されてる分、吸収力と処理能力が想像を超えていて、それこそ宇宙。

あ、話し逸れた?

タイトルと関係ないとこで暴走しちゃったけど、タラタラと書くしかないので許して。

映画観て久しぶりに五感をフルに使ってしまった後遺症なのか、いわゆるバグるっちゅーもんなのか、通常の速度で生活できなくてさ。吸収力と処理能力ない、ほんとやばいわ。

こんな時に日常で、2歳の女の子がご飯を食べさせてもらえなかった絶望的なニュースとか耳にすると、つらくてたまらない。彼女の世界の全ては何をされても、それでも母親だろう、まだ2歳だもん、そんな想像は容易くできるけど。でもそれでは余りにも可哀想で、それでは終わりにしたくない、わかってる。ニュースの事実だけをなぞると地獄、想像を絶する恐怖痛み飢え、これから時間が無限にあるなんて思いたくもなく、概念もない、毎日を必死で生きようとしてたそんな中で、2歳の子どもにとっての救いって一体なんだったのだろう。

もうこうなってくると、唯一の救いがたまに見せたであろう母親の笑顔であっては欲しくはない。やめろ、たぶん違う、わかってるけど嫌だ 、他の、何か、何かであってほしい。子供の想像力は無限とは言うけれど、この子にそれはあまりにも残酷すぎる。折り合いをつけるのが上手な大人には無理、自分を守る、残念ながら。でも他の子供の想像力ならこの子の心の中に入っていって、唯一の救いが何だったのかを知ることができるのかもしれない。

海と空とルカが入っていって見せてくれた世界のように。想像力だけは潰されないように生きたい、大切なことは言葉にならないのだから。

よねよねの音楽ってやっぱり優しい㊗️ありがと。この映画見る前と見た後、曲の印象がすごく変わるし、さらに広がるし、まじやばい、なんだこの語彙(笑)語るだけ野暮。でも言う、薄っぺらい感想でもこれからもよろしく、音楽を届けてくれてありがと。表に立って切り拓いて、表現してくだけでも大変なのに、誰かに寄り添って優しく美しく世界を広げてくれてありがと。なんかいつもありがとねーん。